分布・生育場所 |
科名:ユリ科/属名:アマドコロ属
和名:鳴子百合/生薬名:黄精/学名:Polygonatum falcatum
ナルコユリは、丘陵地や疎林下などに自生して、群生している場合もあります。
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採集と調整 |
ナルコユリの採取は、花の時期か、地上の茎葉(けいよう)が枯れる10月ころに、根を掘り取って、ひげ根を取り除き水洗いして天日で乾燥します。
肉質のために、スライスして乾燥されるようにすると早く乾燥します。
これを生薬(しょうやく)で、黄精(おうせい)といいます。
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用い方 |
約5グラムから10グラムを水600ccから800ccの中に入れて弱火で15分から
20分程煎じて1日数回服用します。
オウセイに含まれている注目の成分・・・
粘液多糖質
カルボン酸、アスパラギン酸、ニコチン酸など
ナルコユリ酒:根茎(こんけい)200グラムに砂糖を同量と、ホワイトリカー1.8リットルに漬け込みますが、熟成には6ヶ月以上かかります。
これをこして、1回量を200ミリリットルとして1日3回食間に服用します。
栽培:繁殖は、晩秋か春の芽だし前に株分けを兼ねて植え替えを行います。実生(みしょう)による場合には、春に保温した箱などに播種(はしゅ)して発芽
(はつが)後に畑などに植え替えます。
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その他 |
黄精(おうせい)とは、中国産のカギクルマバナルコユリの根茎(こんけい)のことですが、日本では古くから民間薬として、
ナルコユリの根茎を、黄精(おうせい)として用いられてきました。
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