分布・生育場所 |
科名:クスノキ科/属名:クロモジ属
和名:黒文字/学名:Lindera umbellata
北海道南部、本州、四国、九州の山地、中国地方などアジアにも自生
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採集と調整 |
クロモジの根の皮を必要時に掘り取って、水でよく洗い、刻んで風通しのよい場所で陰干しします。
このクロモジの根皮を乾燥したものを生薬(しょうやく)で、釣樟(ちょうしょう)といいます。
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用い方 |
通常2リットルぐらいの容器に水約600mlを注ぎ、本品10〜15gを入れて弱火で加熱し、沸騰後約10分、弱火で煮だし、熱いうちにガーゼまたは茶こしでカスをこしてください。これをそのまま又は冷やして数回に分けてお茶代わりにお召し上がりください
レイシに含まれている注目の成分・・・
テルピネオール
リモネン
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その他 |
クロモジの名前の由来は、小枝が平滑で黄緑色ですが、小枝に地衣類(ちいるい)の一種が付着して黒班(はん)があり、それ
がまるで文字を書いたように見えるために、黒文字(くろもじ)という名前がついたとされています。
また、昔は、宮中に仕える女房(女官)が、皮を残して先の方を砕いて稲穂のようにして歯ブラシとして用いたという。それから、しゃもじ(杓子)のように、
女房言葉で「モジ」と、樹皮が黒いことから、黒木(クロキ)とが転訛(てんか)して、クロモジと名がついたという。
クロモジの材は、辺材・心材ともに灰白色で緻密(ちみつ)で、軽く軟らかで割りやすいために、洋傘の柄などに用いられていました。
また、樹皮の表面には黒い紋様(もんよう)があって、芳香があるので、皮付きの爪楊枝(つまようじ)にも用いられています。
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