分布・生育場所 |
科名:シソ科/属名:キランソウ属 和名:金瘡小草/学名:Ajuga decumbens
本州、四国、九州の日当たりのよい山麓や道端、石垣、人里など、いたるところに生える多年草。
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採集と調整 |
開花期の4月ごろ、全草を採取し、水洗いした後、日干しにしてよく乾燥させます。
キランソウの生薬名は、筋骨草(きんこつそう)といいます。
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用い方 |
通常2リットルぐらいの容器に水約600mlを注ぎ、本品10〜15gを入れて弱火で加熱し、沸騰後約10分、弱火で煮だし、熱いうちにガーゼまたは茶こしでカスをこしてください。これをそのまま又は冷やして数回に分けてお茶代わりにお召し上がりください
キランソウに含まれている注目の成分・・・
ネオクレロダンジテルペンなど
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その他 |
植物にはいろんな変わった名前がつけられていますが、キランソウには「ジゴクノカマノフタ」あるいは単に「カマノフタ」の別名があります。
一見不思議な名前ですが、語源は定かではありませんが、一説では、春の彼岸の地獄の釜が開く頃に花が咲くから。という説と、もうひとつは、茎葉が地面を
這って密におおい、地面に蓋をしているように見えるからだという説があります。
キランソウは、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国に分布して、わが国では普通に見られる野草です。
古くに、牧野富太郎は「医者倒し・肥後ではセンブリをイシャダオシと言うとの事であるが、土佐では唇形(しんけい)科のキランソウをイシャダオシと称す
る。それはこの草が何かの病気によく効くために言うのであろうが、その辺は不明である」と記述していますが、民間薬として古くから各地で使用されていたこ
とがうかがえられます。
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