製造元
中嶋生薬株式会社
京都府中京区二条通東洞院西入仁王門町29番地の2
TEL 075−231−2633

ハコベ(コハコベ)    (ナデシコ科ハコベ属:越年草:草丈 〜30センチ:花期 〜9月)

別名:ハンロウ 繁縷

分布・生育場所
科名:ナデシコ科/属名:ハコベ属
和名:繁縷/生薬名:繁縷(はんろう)/学名:Stellaria neglecta
日本全土の日のあたる野原、道ばた、田畑に普通に見られる2年草。

採集と調整
ハコベは、ほとんど1年中生育しているので、必要なときに全草を採取します。
ハコベの、全草を天日で乾燥したものを、生薬で繁縷(はんろう)といいます。
用い方
通常2リットルぐらいの容器に水約600mlを注ぎ、本品10〜15gを入れて弱火で加熱し、沸騰後約10分、弱火で煮だし、熱いうちにガーゼまたは茶こしでカスをこしてください。これをそのまま又は冷やして数回に分けてお茶代わりにお召し上がりください

ハコベに含まれている注目の成分・・・
カルシウム、鉄、葉緑素
タンパク質
サポニン

元祖歯みがき粉
和漢三才図絵(1713)には、生のハコベを搾った汁と塩をアワビの貝殻に入れて焼き、乾いたらハコベの搾り汁を入れて焼く、これを七度繰り返した、塩ハコベを指先につけて歯にがき粉にしたという

その他
ハコベには、ハコベラ、ハクベ、ハッカソウ、ベニソル、ビズル、アサシラゲ、ヲシズリ、ネコノミミなど多くの別名があります。
春の七草のひとつで、日本の各地の山野、路傍、垣根などのいたるところに普通に見られます。
日本では、古くからハコベ塩を歯磨きして用いていました。

古書の「和漢三才図会(わかんさんさいずえ・1713)」には、「生のハコベをしぼってとった青汁を、塩とともにアワビの貝殻に入れて焼き、乾けばまた青 汁を加えるということ七度におよぶ」という記述があります。

名前の由来は、本草和名(ほんぞうわみょう)には、波久倍良(はくべら)の名が記述されていて、転訛(てんか)して、ハコベと名がついたという。
また、帛(はく・絹布の意味)とは、茎から出る白糸(導管)をあてて、ベラは群がるという意味があるという。
寸切 500g 3,600(税抜)
ご注文はこちらへ