分布・生育場所 |
科名:バラ科/属名:ワレモコウ属
和名:割木瓜/生薬名:地楡(ちゆ)/学名:Sanguisorba officinalis
日本全土の日の当たる山野に自生する多年草草本。
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採集と調整 |
ワレモコウは、10〜11月頃、茎葉が枯れるころに根茎(こんけい)を掘り採り、ひげ根をとり除いてから、よく水洗いして
天日で乾燥させます。乾燥した根は不規則な、紡錘形か円柱形でやや湾曲したものとなります。
この乾燥した根茎を、生薬で地楡(ちゆ)といいます。
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用い方 |
5グラムから10グラムを水、約600から800ccに入れて、弱火で15分から20分程度煎じて1日に数回飲用します。
チユに含まれている注目の成分・・・
タンニン
サポニン
ビタミンAなど
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その他 |
ワレモコウの名前の由来は、古くは吾木香といわれ、われ(日本のこと)の木香の意味とされています。
木香とは、インド産のキク科の植物の根をいい、線香の原料です。
日本の古書「和名抄(わみょうしょう・932)」には、ワレモコウの和名として阿夜女太無(あやめたむ)、一名衣比須祢(えびすね)と出ていて、これに対
して地楡(ぢゆちゆ)の漢名をあてています。
漢名の地楡(ぢゆちゆ)とは、小葉がニレに似ていて、地面に見ることができるという意味といわれています。
秋の野草として生け花などにも使われていて、よく知られている多年草になります。
また、春先の出たての若い葉を、塩を入れた熱湯で茹でて、水にさらしてから、ひたし物などにして食べることができます。
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