特徴
体の中を温め溜まった水をさばきます
漢方の古典といわれる中国の医書「傷寒論」に収載されている薬方です。
体質虚弱、冷え性、めまい、むくみなどに効果があります。 あるいは体力が消耗し、手足が冷える人の感冒、急・慢性胃腸炎、下痢、はきけに効果があります。
玄武温陽の処方構成
茯苓 芍薬 白朮 生姜 附子末
補陽散寒の附子および乾姜と、補気健脾・利水の白朮・茯苓が主体で、これに芍薬を配合しています。冷えの改善・水分の吸収排泄が改善され、陽虚によって生じた浮腫あるいは水様生下痢に適しています(陽虚水泛)。
附子は全身の体を温め、強心・血管拡張などによって循環を促進し、白朮・茯苓の利水の効能を強めます。陽虚の水滞では、水分の吸収・排泄の機能自体が低下しているために、温めながら利水する必要がある為、附子・生姜などの生薬が配合されています。芍薬は、補血に働きます。
効能・効果
体力虚弱で、冷えがあって、疲労倦怠感があり、ときに下痢、腹痛、めまいがあるものの次の諸症: 下痢、急・慢性胃腸炎、胃腸虚弱、めまい、動悸、感冒、むくみ、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ
用法・用量
次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
年齢 |
1回量 |
1日服用回数 |
成人(15才以上) |
1包 |
3回 |
15才未満7才以上 |
2/3包 |
7才未満4才以上 |
1/2包 |
4才未満2才以上 |
1/3包 |
2才未満 |
1/4包 |
用法・用量に関連する注意
小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
1歳未満の乳児には、医師の診断を受けさせることを優先し、やむを得ない場合にのみ服用させてください。