五積散 ごしゃくさん【第2類医薬品】
五積散
ごしゃくさん
15日分 3,900円 税込4290円 店頭にて
販売
五積散
ごしゃくさん
30日分 7,500円 税込8250円
●「五積散」は、漢方の古典といわれる中国の医書『和剤局方[ワザイキョクホウ]』に収載されている薬方です。
●冷えがある人の胃腸炎、腰痛、神経痛、関節痛、月経痛、頭痛、更年期障害、感冒に効果があります。
寒湿気血痰の5つの積を破るとの意味で五積散と名づけられています。寒冷や湿気によって起きた血行や水分循環を改善し、また胃腸の働きを高めて、体の冷えや痛みを治します。具体的には、腰痛、関節痛、神経痛、生理痛、胃腸炎などに用います。

特徴

寒湿気血痰の5つの積を破る五積散

漢方の古典といわれる中国の医書『和剤局方[ワザイキョクホウ]』に収載されている薬方です。
冷えがある人の胃腸炎、腰痛、神経痛、関節痛、月経痛、頭痛、更年期障害、感冒に効果があります。

五積散の処方構成

蒼朮 陳皮 茯苓 半夏 厚朴 芍薬 川キュウ 白シ桔梗 桂皮 麻黄 大棗 甘草 香附子 枳殻

体質的に虚弱で寒冷および湿気に対して順応する力が乏しいと、気温が急激に低下したとき、また急激に湿度が高くなったとき腰・下腹・下肢に冷汗や痛みをおぼえます。
白朮・厚朴・陳皮・枳殻・甘草で胃に停滞している水分を取り除きます。当帰・川?・芍薬で血の冷えを温め働きを増し、造血をはかり貧血を改善します。桔梗・麻黄・白朮・乾姜・桂皮はからだの冷えを温め、総合的に水分代謝・血液循環をよくし、臓器の機能を高め症状を緩和します。

効能・効果

体力中等度又はやや虚弱で、冷えがあるものの次の諸症:胃腸炎、腰痛、神経痛、関節痛、月経痛、頭痛、更年期障害、感冒

用法・用量

次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。

年齢 1回量 1日服用回数
成人(15才以上) 1包 3回
15才未満7才以上 2/3包
7才未満4才以上 1/2包
4才未満2才以上 1/3包
2才未満 服用しないこと

用法・用量に関連する注意

小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。

成分

【成分】本剤3包(4.5g)中
五積散エキス 2,400mg(ソウジュツ2.0g、チンピ・ブクリョウ・ハンゲ・トウキ各1.0g、コウボク・シャクヤク・センキュウ・ビャクシ・キキョウ・ケイヒ・マオウ・タイソウ・カンゾウ・コウブシ・キコク各0.5g、ショウキョウ0.625g)

添加物:ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖

五積散 中医学解説
【効能】 温中散寒・理気化湿・補血活血・辛温解表・通絡調経
【適応症】 五積散は体表を温める薬物と、脾胃を温める薬物が配合され、さらに湿を除く薬物も配合されていて応用範囲の広い処方です。「寒・食・気・血・痰」の積滞に対する処方として「五積」と名付けられたもので、構成薬物が多く様々な処方の合方とも言えるものです。
生冷の飲食物の摂取や寒冷の環境によって、悪寒・発熱・関節痛・頭痛・はなみずなどの表寒の症候と、悪心・嘔吐・下痢・腹部膨満・腹痛・腹や四肢の冷えなどの脾胃の寒湿の症候がみられる表寒・寒湿因脾に使用します。
また、冷房など寒冷の環境によって生じる、体の冷え・悪寒・頭痛・四肢のしびれ・筋肉痛(とくに下半身や大腿内側)などの寒湿中経の症候に使用します。
舌苔は白厚膩・脈は浮弦あるいは浮遅。
【類方比較】 香蘇散:「胃腸型感冒」に対して作られた処方です
【解説】

去風散寒の麻黄・白シと温裏散寒の乾姜・桂皮で内外の寒邪を除きます。

温燥の蒼朮・厚朴・茯苓で湿を、半夏・桔梗・陳皮で痰を、陳皮・枳殻で気滞を、川キュウ・当帰で血滞を、それぞれ除きます。

芍薬・甘草は、酸甘化陰により陰液を保護して止痙に働きます。。

【治療の現場から】 表寒の症状が強い時は麻黄附子細辛湯を合方します。
腹部の冷えや悪心・嘔吐が強いときは呉茱萸湯などを合方します
【臨床応用】 急性胃腸炎・感冒・冷え性・腰痛症・冷房病・月経困難症・関節リウマチなどで、寒湿の症候をともなうものに使用します。
添付文書