特徴
血を補い血流を改善します
漢方の古典といわれる中国の医書『太平恵民和剤局方[タイヘイケイミンワザイキョクホウ]』に収載された薬方で、婦人疾患、血虚などに広く使われてきました。
皮膚がかさかさし、つやの悪い人の諸症に用い、血の道症、月経不順、産後あるいは流産後の疲労回復、冷え症やしもやけ、しみなどに効果があります。
四物湯の処方構成
当帰 芍薬 川キュウ 地黄
冷えると血液が衰え血液循環が悪くなります。そして貧血によって血液不足となり皮膚に潤いがなくなります。
地黄・当帰は血を補い血液の働きを増す作用があります。芍薬・川キュウと ともに血液循環をよくしうっ血を取り除きます。地黄は皮膚に潤いを与える働きがあります。
効能・効果
体力虚弱で、冷え性で皮膚が乾燥、色つやの悪い体質で胃腸障害のないものの次の諸症:月経不順、月経異常、更年期障害、血の道症、冷え症、しもやけ、しみ、貧血、産後あるいは流産後の疲労回復
※「血の道症」とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状を指します。
用法・用量
次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
年齢 |
1回量 |
1日服用回数 |
成人(15才以上) |
1包 |
3回 |
15才未満7才以上 |
2/3包 |
7才未満4才以上 |
1/2包 |
4才未満2才以上 |
1/3包 |
2才未満 |
1/4包 |
用法・用量に関連する注意
小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
1歳未満の乳児には、医師の診療を受けさせることを優先し、止むを得ない場合にのみ服用させてください。