七物降下湯 しちもつこうかとう【第2類医薬品】
七物降下湯
しちもつこうかとう
15日分 3,600円
税込3960円 店頭にて
販売
七物降下湯
しちもつこうかとう
30日分 6,900円 税込7590円
体の中をめぐっている気血は加齢とともに減っていきます。気血が足りなくなると、体は足りなくなった部分に気血を早く送ろうとし、そのため血圧が上がります。年齢とともに高血圧の随伴症状が気になるようになった方は、このタイプになりがちです。「七物降下湯」は、気血を増やしてめぐりを良くすることで、高血圧の随伴症状を改善していきます。

特徴

のぼせ、肩こり、耳なり、頭重などに

近代の著名な漢方医学者である大塚敬節先生が自身の高血圧症を治療するため創られた薬方です。身体虚弱な人ののぼせ、肩こり、耳なり、頭重など高血圧に伴う随伴症状に広く用いられています。

七物降下湯の処方構成

釣藤鈎 地黄 当帰 川キュウ 芍薬 黄耆 黄柏

顔色がわるい・皮膚につやがない・四肢のしびれ感・筋肉のひきつりなどの血不足の症候と、のぼせ・肩こり・ほてり・めまい・ふらつき・頭重・耳鳴などの症候を伴うものに使用します。
当帰・芍薬・地黄・川?は、体に栄養を与え釣藤鈎は、鎮痙、鎮静作用、軽い血圧降下作用があります。

効能・効果

体力中等度以下で、顔色が悪くて疲れやすく、胃腸障害のないものの次の諸症:高血圧に伴う随伴症状(のぼせ、肩こり、耳なり、頭重)

用法・用量

次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。

年齢 1回量 1日服用回数
成人(15才以上) 1包 3回
15才未満7才以上 2/3包
7才未満4才以上 1/2包
4才未満2才以上 1/3包
2才未満 1/4包

用法・用量に関連する注意

小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
1歳未満の乳児には、医師の診断を受けさせることを優先し、やむを得ない場合にのみ服用させてください。

成分

【成分】本剤3包(6.0g)中
七物降下湯エキス粉末 2,000mg(チョウトウコウ2.0g、ジオウ・トウキ・センキュウ・シャクヤク・オウギ各1.5g、オウバク1.0g)

添加物:乳糖、ヒドロキシプロピルセルロース

七物降下湯 中医学解説
【効能】 補血益気・熄風
【適応症】 血虚の肝陽化風で、顔色がわるい・皮膚につやがない・四肢のしびれ感・筋肉のひきつりなどの血虚の症候と、のぼせ・ほてり・めまい・ふらつき・手足のふるえ・耳鳴などの肝陽化風の症候をもなうものに使用します。舌質は淡白・脈は弦細。
【類方比較】 八味地黄丸:下腹部の腹壁緊脹が低下し、陰萎や頻尿、夜間排尿など排尿異常を訴えて高血圧のある場合に用ます。(腎陽虚)
釣藤散:高血圧症で、慢性の頭痛、肩こりを訴え、怒りやすく、眼球結膜の充血などのある場合に用います。(脾胃気虚で肝陽化風)
黄連解毒湯:高血圧症で、赤ら顔でのぼせやすく、頭痛があり、不安、不眠、心棒元進のある場合に用います。(心、肝胆火旺)
【解説】

当帰・芍薬・地黄は、豊富な栄養物を含み、全身を栄養、滋潤し、神経機能や内分泌機能を正常化させます(補血)。

当帰・川キュウは、血管拡張によって循環を改善し、栄養物の分配、供給を強め、当帰・芍薬・川?は、子宮筋の収縮を調整して正常化させます。

当帰は子宮の発育促進に働き、四薬すべてがもつ栄養、滋潤、血行促進などの作用により、子宮、卵巣などの機能を改善して、月経調整に働きます(調経)。

芍薬・当帰・川キュウは、鎮静作用をもち、自律神経系の失調を改善します。地黄・芍薬には、ある程度の止血効果があります。釣藤鈎は、鎮痙、鎮静作用をもち、顕著な降庄作用があります。黄耆は、消化吸収や全身の機能を高、黄柏は、脳充血を除いて降圧効果を示します。

【治療の現場から】 手足のほてりがあって夜間排尿など腎虚の症状があれば、六味丸と合方します。
泥状便など脾の病気が明らかであれば、参苓白朮散を合方します。
【使用上の注意】 食欲不振、下痢など脾胃気虚のものには注意して使用します。
【臨床応用】 自律神経失調症・更年期症候群・高血圧症などで、血虚・肝陽化風を呈するものに使用します。
添付文書