温清飲 うんせいいん【第2類医薬品】
温清飲
うんせいいん
15日分 5,400円
税込5940円 店頭にて
販売
温清飲
うんせいいん
30日分 10,500円 税込11550円
肌の色ツヤが悪く、手足の裏がほてるタイプの湿疹、生理不順、神経症などに用います。

仕事や体を動かす午後あるいは夕方から疲れが出始め、疲れると手足の裏がほてり、肌の色ツヤも悪くなり、精神的に興奮しやすく、落ち着きがなくなるうような方に適します。四物湯と黄連解毒湯の合方であり慢性炎症に使用します。

特徴

補血し清熱する漢方薬です

中国の医学書「万病回春」に収載されている薬方です。温性で血行をよくする漢方処方と、血熱をさます漢方処方の合方でできていますので、「温清飲」と名付けられました。
貧血性の血の道症はもとより、病状が長引いて皮膚の色つやが悪く、のぼせて灼熱感のある出血傾向の人に対しても、血行をよくしてからだの「ふる血」を取り去ります。
皮膚の色つやが悪く、のぼせる人の月経不順、月経困難、血の道症、更年期障害、神経症に効果があります。

温清飲の処方構成

地黄 当帰 芍薬 川キュウ 甘草 黄連 黄ゴン 黄柏 山梔子

更年期障害や婦人の自律神経失調にともなう不安、不眠、のぼせなどの症状と出血傾向や生理の不順と生理痛、不安、不眠、のぼせなどの症状、子宮出血、月経が多いなどの症状を和らげます。また、皮膚症状としての熱感、かゆみ、分泌物などの症状を和らげます。黄連解毒湯で血熱を冷まし、四物湯で血の栄養を補います。

効能・効果

体力中等度で、皮膚はかさかさして色つやが悪く、のぼせるものの次の諸症:月経不順、月経困難、血の道症、更年期障害、神経症、湿疹・皮膚炎
※「血の道症」とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状を指します。

用法・用量

次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。

年齢 1回量 1日服用回数
成人(15才以上) 1包 3回
15才未満7才以上 2/3包
7才未満4才以上 1/2包
4才未満2才以上 1/3包
2才未満 1/4包

用法・用量に関連する注意

小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
1歳未満の乳児には、医師の診断を受けさせることを優先し、やむを得ない場合にのみ服用させてください。

成分

【成分】本剤3包(4.5g)中
温清飲エキス 2,400mg(ジオウ・シャクヤク・センキュウ・トウキ各2.0g、オウバク・オウレン各0.75g、オウゴン1.5g、サンシシ1.0g)

添加物:ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖

温清飲 中医学解説
【効能】 清熱瀉火、解毒、補血活血
【適応症】 温清飲は四物湯と黄連解毒湯の合方で、四物湯の温で補血、活血をし、黄連解毒湯の清で血熱をさますとの意味で温清飲と名づけられました。四物湯は血を生じ枯燥を潤し、黄連解毒湯は炎症充血、煩燥、のぼせ等の熱を去る。このことから津液が枯れ、皮膚も枯燥した皮膚病に用いられます。また、子宮出血が長引いたり月経過多など婦人科疾患にも用います。
【類方比較】 黄連解毒湯:のぼせ、精神不安、出血傾向などはあるが、皮膚の栄養低下や乾燥傾向のない場合に用います。(血熱妄行)
桂枝揆苓丸:のぼせ、出血傾向はあるが皮膚の栄養低下がなく、神経症状が軽度で下腹部に抵抗、圧痛のある場合に用います。(オ血)
十味敗毒湯:皮膚疾患で、発疹が散発性で、時に化膿を伴う炎症のある場合に用います (風湿熱の皮疹)
消風散:皮膚疾患で分泌物があって痂皮を形成し、痒みの強い場合に用います。(風湿熱熱の皮疹)
【解説】

温清飲の生薬はいずれも清熱瀉火の効能を持ち、消炎、解熱、化膿の抑制、鎮静、止血などの作用があり、黄連・黄ゴン・黄柏・山梔子には、利胆、肝保護作用があり広く炎症全般に使われます。

黄連・黄ゴン・黄柏・山梔子は、強い消炎、解熱、抗菌、抗化膿の作用をもち、化膿性、非化膿性の炎症をしずめます(清熱解毒)。

黄連・黄ゴン・黄柏・山梔子は、鎮静、血圧降下などの作用をもち、自律神経系の興奮や脳の充血を緩解します(清熟清火)。また、当帰・芍薬・川キュウは、鎮静作用により、これを補助します。

黄連・黄ゴン・黄柏は、炎症性充血を軽減し、山梔子は血管透過性抑制に働き、共同して炎症性出血をとめます(止血)。また、地黄・芍薬も止血を補助します。

黄?・黄柏は、利尿作用をもち、炎症性滲出物を軽減します(清熟化湿)。

当帰・芍薬・地黄は、滋養強壮作用をもち、体を栄養滋潤し、内分泌系、自律神経系を調整し、また皮膚に栄養を与えます(補血)。

当帰・川キュウは、血管拡張により血行を促進し、栄養作用が全身に行きわたるように補助します(活血)。

当帰・芍薬・川キュウは、月経調整、子宮機能調整に働く(調経)。当帰・芍薬は、鎮痙、鎮静作用をもちます

【治療の現場から】

気力がない、元気がない、食欲不振など気虚を伴うときは、補中益気湯を合方します。

あきらかな陰虚の時は六味丸を合方します

下腹部の軽い抵抗・圧痛を感じる場合が多い。
みぞおちや(心窩部)肋骨の最下部(季肋部)が緊張していることが多くみらます
腹直筋が緊張してしている場合も多くみられます
血虚・血熱(皮膚につやがない、目のかすみ等と、のぼせ、はてり、いらいらなどの症状をともなう鼻出血、下血などや灼熱感のある発疹、皮膚炎、口内炎)

※この目標に必ずしもこだわる必要はありません。
【臨床応用】 高血圧症、ベーチェット症候群、神経症、にきび、皮膚炎、じんま疹、湿疹、肝障害、血尿、子宮出血、痔、血の道症
添付文書