竜胆瀉肝湯 りゅうたんしゃかんとう 【第2類医薬品】
竜胆瀉肝湯
りゅうたんしゃかんとう
15日分 3,300円
税込3630円 店頭にて
販売
竜胆瀉肝湯
りゅうたんしゃかんとう
30日分 6,600円 税込7260円

排尿異常や帯下に

中国明時代の医学書「薛氏十六種」に記載されている薬方です。 下腹部筋肉が緊張し重苦しく、排尿時の痛みや排尿困難、小便の濁りや着色、残尿感などの排尿異常の症状に用いられ、また婦人のこしけなど骨盤内臓器の炎症に対しても用いられます。

処方構成

[ 竜胆 山梔子 甘草 木通 地黄 当帰 黄? 沢瀉 車前子 ]
肝・膀胱に熱があると、血液が熱を持ち体の体液までもが熱をもちます。その為に、イライラしたり・残尿感・膀胱炎・目が赤い・不眠などの症状が出ます。そのような症状を、竜胆草・黄ゴン・山梔子で肝の熱を冷まし、柴胡で自律神経を安定させ、沢瀉・木通・車前子で熱になっている水を尿として排泄し、改善していきます。

効果効能

体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがあるものの次の諸症:排尿痛、残尿感、尿のにごり、こしけ(おりもの)、頻尿

商 品 名 漢方竜胆瀉肝湯エキス顆粒
名 称 漢方製剤 竜胆瀉肝湯エキス顆粒
       (リュウタンシャカントウ)
効 能 体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがあるものの次の諸症:排尿痛、残尿感、尿のにごり、こしけ(おりもの)、頻尿
内 容 量 90包
用法・用量 次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1回1包
15才未満7才以上・・・1回2/3包
7才未満4才以上・・・1回1/2包
4才未満2才以上・・・1回1/3包
2才未満・・・服用しないこと
※ この医薬品の使用上の注意をよく読んで正しくお使い下さい。
成 分 成人1日の服用量3包(1包1.5g)中
竜胆瀉肝湯エキス粉末・・・2,750mg
〔リュウタン・サンシシ・カンゾウ各0.75g、モクツウ・ジオウ・トウキ各2.5g、オウゴン・タクシャ・シャゼンシ各1.5gより抽出。〕
添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖を含有する。
商品区分 第2類医薬品
製 造 元 クラシエ薬品株式会社
使用上
の注意
1.次の人は服用前に医師又は薬剤師に相談すること
 (1)医師の治療を受けている人
 (2)今までに薬により発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人
2.服用に際しては、説明文書をよく読んでください。
3.直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください。
4.小児の手の届かない所に保管してください。
5.使用期限のすぎた商品は服用しないでください。
竜胆瀉肝湯 中医学解説
【効能】 清肝瀉火・疏肝解欝・清熱利湿
【適応症】 肝胆火旺(肝火上炎)に用います。はげしい頭痛・目の充血・目やに・眼痛・口が苦い・急性の難聴や耳鳴・耳痛・胸脇部の脹った痛み・いらいら・怒りっぽい・不眠・尿が濃いなどの症候に使用します。舌質は紅・舌苔は黄・脈は弦数。黄疸がみられることもあります。また、下焦の湿熱に用います。排尿痛・頻尿・濃縮尿・排尿困難、あるいは陰部湿疹・陰部の腫脹疼痛・黄色の帯下などの症候です。舌質は紅・舌苔は黄膩・脈は弦滑数。
【類方比較】 猪苓湯:泌尿器症状は本方によく似ているが、生殖器症状を伴うことがありません。
八味地黄丸:口渇、軽度の排尿痛のほか、全身倦怠感、足腰の冷えや痛みを訴え、下腹部が上腹部に比し緊張が弱い場合に用います。
牛車腎気丸:尿量減少、浮腫が一層顕著で全身倦怠感、腰部の冷えや痛みもやや強く訴える場合に用います。(腎陽虚と水飲停滞)
【解説】

清熱瀉火の竜胆を主薬として、清熱の黄苓・山梔子、清熱利水の木通・車前子・沢潟、補血の地黄・当帰から構成されており、大部分は清熱利水薬です。主に尿路系の炎症による排尿痛、頻尿、または陰部湿疹、帯下などに用いるとともに、竜胆・黄?により清熱瀉火の作用があることより自律神経の過亢進を抑制させ、いらいら、怒りっぽい、目の充血、はげしい頭痛などの自律神経の過緊張にも応用されます

【治療の現場から】

口唇のひびわれ、口渇、濃縮尿など脱水症状が強いときは、四物湯や六味丸を合方します
肝鬱などの症状が強へれば、小柴胡湯を合方します。
肝胆の湿熱をさばきますので鼻より下にできる吹き出物などに良く使用します。

【使用目標】
鼠径部のリンパの張り

陰部の掻痒感

尿が濃い

※この目標に必ずしもこだわる必要はありません。
【使用上の注意】 胃腸の弱い人には慎重に使用します
【臨床応用】 高血圧症・自律神経失調症・急性結膜炎・急性中耳炎・耳前庭や外耳道の癰・急性胆のう炎・急性肝炎などで、肝胆火旺を呈するもの。急性尿路系炎症(腎盂炎・膀胱炎・尿道炎)・急性睾丸炎および副睾丸炎・急性湿疹・急性骨髄内炎症・急性前立腺炎・膣炎・帯状疱疹などで、湿熱を呈するものに使用します
添付文書