排尿異常や帯下に
中国明時代の医学書「薛氏十六種」に記載されている薬方です。
下腹部筋肉が緊張し重苦しく、排尿時の痛みや排尿困難、小便の濁りや着色、残尿感などの排尿異常の症状に用いられ、また婦人のこしけなど骨盤内臓器の炎症に対しても用いられます。
処方構成
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竜胆 山梔子 甘草 木通 地黄 当帰 黄? 沢瀉 車前子
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肝・膀胱に熱があると、血液が熱を持ち体の体液までもが熱をもちます。その為に、イライラしたり・残尿感・膀胱炎・目が赤い・不眠などの症状が出ます。そのような症状を、竜胆草・黄ゴン・山梔子で肝の熱を冷まし、柴胡で自律神経を安定させ、沢瀉・木通・車前子で熱になっている水を尿として排泄し、改善していきます。
効果効能
体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがあるものの次の諸症:排尿痛、残尿感、尿のにごり、こしけ(おりもの)、頻尿
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