半夏瀉心湯 はんげしゃしんとう 【第2類医薬品】
半夏瀉心湯
はんげしゃしんとう
15日分 5,591円
税込6150円 店頭にて
販売
半夏瀉心湯
はんげしゃしんとう
30日分 11,000円 税込12100円

胃のつかえ・むかつきに効果のある漢方胃腸薬

●「半夏瀉心湯」は、漢方の古典といわれる中国の医書「 金匱要略(キンキヨウリャク)」に収載されている薬方です。
●軟便又は下痢の傾向がある人の胸やけ、消化不良、胃下垂、胃弱、二日酔などに効果があります。

特徴

軟便・下痢によく効きます

「半夏瀉心湯」は、漢方の古典といわれる中国の医書「金匱要略」に収載されている薬方です。
みぞおちがつかえ、ときに悪心、嘔吐があり、食欲不振で腹が鳴り、軟便や下痢の傾向のある人の、急・慢性胃腸カタル、醗酵性下痢、消化不良、胃下垂、神経性胃炎、胃弱、二日酔、げっぷ、胸やけ、口内炎、神経症などに効果があります。

半夏瀉心湯の処方構成

半夏 黄ゴン 生姜 人参   甘草 大棗 黄連

 食べ過ぎや飲み過ぎ、あるいはそれに神経的なものが加わることで、みぞおちのあたりがつかえたりします。半夏は、自律神経を安定させます。生姜・甘草・大棗は、胃に停滞している水分を尿として流し、水分代謝をよくして、吐き気、ゲップ、腹鳴、下痢などの症状を緩和します。黄連・黄ごんは、胃の炎症を鎮める働きをもっています。黄連・黄?は人参とともに、みぞおちのつかえをとります。胃腸の調子を整えることによって、不眠を改善します。

効能・効果

体力中等度で、みぞおちがつかえた感じがあり、ときに悪心、嘔吐があり食欲不振で腹が鳴って軟便又は下痢の傾向のあるものの次の諸症:急・慢性胃腸炎、下痢・軟便、消化不良、胃下垂、神経性胃炎、胃弱、二日酔、げっぷ、胸やけ、口内炎、神経症

用法・用量

次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。

年齢 1回量 1日服用回数
成人(15才以上) 1包 3回
15才未満7才以上 2/3包
7才未満4才以上 1/2包
4才未満2才以上 1/3包
2才未満 服用しないこと

用法・用量に関連する注意

小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。

成分

【成分】本剤3包(4.5g)中
半夏瀉心湯エキス(4/5量) 3040mg(ハンゲ 4.0g、オウゴン・ショウキョウ・カンゾウ・タイソウ 各2.0g、オウレン 0.8g

 添加物としてヒドロキシプロピルセルロース、乳糖、二酸化ケイ素を含有する

半夏瀉心湯 中医学解説
【効能】 和胃降逆・消痞・止瀉・清熱・調和腸胃
【適応症】 悪心・嘔吐・吃逆・上腹部の膨満感とつかえ(圧するとやや抵抗がある)などの胃気上逆の症候に、腹鳴・下痢などをともなう脾胃不和に用います。舌苔は白〜微黄・脈は滑。発熱性疾患で、少陽病(半表半裏症)に対し誤って下法を行ったときに発生することもあります。
【類方比較】 黄連解毒湯:心下痞はあるが、腸鳴下痢等の水気の症状がない、のぼせが特徴です。
安中散:心窩部痛や胸やけがあります。裏寒の症状もあります。
六君子湯:元来、胃腸虚弱、脾虚と痰飲の証が著明。
人参湯:心下痞(自覚的なつかえ)がありますが、より裏寒が著明です。半夏瀉心湯は、裏熱証に使用します。
【解説】

食べ過ぎ・飲み過ぎのため、あるいはそれに神経的なものが加わったために、みぞおちのあたりがつかえたりします。

半夏は、自律神経を安定させ、乾姜・甘草・大棗は、胃に停滞している水分を尿として流し、水分代謝をよくして、吐き気、ゲップ、腹鳴、下痢などの症状を緩和します。

黄連・黄ゴンは、胃の炎症を鎮め、黄連・黄ゴンは人参とともに、みぞおちのつかえをとります。胃腸の調子を整えることによって、眠れないという症状を緩和していきます。

【治療の現場から】

下痢、腹嶋がつよいときは、芍薬甘草湯などを合方します。
もたれが強いときには、平胃散を合方します。
いらいら、口が苦い、口渇、胸やけなどが強ければ、黄連解毒湯を合方します。

心窩部のつかえ・上腹部の軽い痛み・腹中雷鳴

※この目標に必ずしもこだわる必要はありません。
【臨床応用】 急性胃炎・慢性胃炎・胃十二指腸潰瘍・消化不良症・胃腸神経症・妊娠嘔吐あるいは感冒などの感染症で、脾胃不和を呈するもの。
添付文書