特徴
疲れやすい方の冷え症や、月経不順などに効果があります
中国宋時代の漢方書「和剤局方」に記載されている薬方で、虚弱体質、血の道、更年期障害により種々の不定愁訴のある婦人の薬剤として古くから使用されています。
体質が虚弱で疲れ易く、冷え症で手足が冷えやすいが、その反面のぼせたり熱感がおきたり手足がほてったりすることもあり、また肩こり、頭痛、頭重、精神不安やイライラなどの精神神経症状を訴え、ときに便秘があり多くは血の道症を伴うような諸症状に用いられます。
本処方は、疏肝健脾、和血調経の働きがあり、特に虚弱体質な婦人の月経不順、月経困難、更年期障害に優れた効果があります。
加味逍遥散の処方構成
当帰 芍薬 白朮 茯苓 柴胡 牡丹皮 山梔子 甘草 薄荷 生姜
冷えや自律神経の乱れにより、ホルモンバランスが崩れ血流の循環も悪くなって、肝臓の働きが低下します。その為に便秘になったり、貧血・肩こり等の様々な症状が出てきます。
山梔子・薄荷は自律神経を安定させ、柴胡は肝機能を高め、当帰・芍薬・牡丹皮が血液の働きを増すことによってホルモンバランスを整え、疲労倦怠・貧血・肩こり・便秘等の症状を改善します。
効能・効果
体力中等度以下で、のぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状、ときに便秘の傾向のあるものの次の諸症:冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症、不眠症
※「血の道症」とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状を指します。
用法・用量
次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
年齢 |
1回量 |
1日服用回数 |
成人(15才以上) |
1包 |
3回 |
15才未満7才以上 |
2/3包 |
7才未満4才以上 |
1/2包 |
4才未満2才以上 |
1/3包 |
2才未満 |
1/4包 |
用法・用量に関連する注意
用法・用量を守って正しくお飲みください。
小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
1歳未満の乳児には、医師の診療を受けさせることを優先し、止むを得ない場合にのみ服用させてください。