桂枝加竜骨牡蛎湯 けいしかりゅうこつぼれいとう
陰陽調和【第2類医薬品】
陰陽調和
桂枝加竜骨牡蛎湯
けいしかりゅうこつ
ぼれいとう
15日分 4,650円 税込5115円 店頭にて
販売
陰陽調和
桂枝加竜骨牡蛎湯
けいしかりゅうこつ
ぼれいとう
30日分 9,000円 税込9900円
体力がなく、やせて顔色が悪く神経質な方に向き、不眠や夜尿症等の他、精神面がかかわる症状に用いられます。また、性的機能の回復にも使われることがあります。 桂枝加竜骨牡蠣湯の満量処方となっています。

特徴

体にやさしい漢方の精神安定剤

元気や機能が衰えて末梢(特に脳)への栄養がうまく巡らず、脳の機能が低下して生じる不安感、不眠、動悸等の神経症状を、気血不足の調整をし、竜骨・牡蛎の鎮静作用で神経症状を緩解させる処方となっています。

陰陽調和の処方構成

桂皮 大棗 芍薬 甘草 生姜 竜骨 牡蛎

気力をつけることで心の状態をよくする漢方薬です。生姜・桂皮は、消化液の分泌を促し嬬動を強めて、消化吸収を補助し、竜骨・牡蛎は、気分を落ち着ける作用があります。芍薬・大棗・生姜は、滋養強壮作用があり、体を栄養、補血、鎮静に働きます。

効能・効果

体力中等度以下で、疲れやすく、神経過敏で、興奮しやすいものの次の諸症:神経質、不眠症、小児夜泣き、夜尿症、眼精疲労、神経症

用法・用量

次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。

年齢 1回量 1日服用回数
成人(15才以上) 1包 3回
15才未満7才以上 2/3包
7才未満4才以上 1/2包
4才未満2才以上 1/3包
2才未満 1/4包

用法・用量に関連する注意

小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
1歳未満の乳児には、医師の診断を受けさせることを優先し、やむを得ない場合にのみ服用させてください。

成分

【成分】本剤3包(6.0g)中
桂枝加竜骨牡蛎湯エキス粉末 3,200mg(ケイヒ・シャクヤク・タイソウ各4.0g、リュウコツ・ボレイ各3.0g、カンゾウ2.0g、ショウキョウ1.0g)

添加物:ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール

桂枝加竜骨牡蛎湯 中医学解説
【効能】 安神・通陽・補気血・調和営衛
【適応症】 気血不足・虚陽浮越の症状に使う代表処方です。不安感・不眠・動悸・多夢・夢精などの虚陽浮越の症状に元気がない・食が細い・しびれ・顔色が悪いなどの気血不足の症候をともなうもの舌質はやや淡白・舌苔は薄白・脈は軟の人に用います。
【類方比較】 柴胡加竜骨牡蛎湯:精神神経症状(煩驚)は似ていますが、こちらは肝気鬱結によるものです。胸脇苦満のある人に使用します。
小建中湯:疲れ易く、動悸などの症状は似てますが、腹痛のある場合が多く精神症状を訴えない場合に用います。
柴胡桂枝乾姜湯:体力弱く貧血性で、イライラや不眠があります。胸脇満微結、寒熱往来があります。便の状態は軟らかいまたは下痢の人に使用します。
【解説】

桂枝加竜骨牡蛎湯は、桂枝湯に安神剤の竜骨・牡蛎を加えた処方です。桂枝湯は解表の他に体の機能や栄養不足(気血不足)を補い全身を調整します。(調和営衛)

桂枝加竜骨牡蛎湯は元気や機能が衰えて末梢(特に脳)への栄養がうまくめぐらず、脳の機能が低下して不安感、不眠、動悸などの神経症状を現わすものに桂枝湯で気血不足の調整をし、竜骨・牡蛎の鎮静作用により神経症状を緩解させる処方となっています。

竜骨・牡蠣は、鏡静、鎮痙に働き、動悸、耳嶋、ふるえ、ふらつきをとめます(安神)。大棗・芍薬・甘草は、鎮痙に働き、芍薬・大棗は、滋養強壮作用をもち、体を栄養、滋潤(補血)・鎮静に働きます(安神)。

生姜・桂枝は、消化液の分泌を促し嬬動を強めて、消化吸収を補助します。桂枝・生姜は、脳の興奮性を高めます。

【治療の現場から】

皮膚につやがない、筋肉がやせる、しびれが強いなど血虚の症候があれば、四物湯や十全大補湯などを合方します。
腎虚の症状があれば八味地黄丸を合方します。

腹部軟弱で臍傍で大動脈の拍動を触知する場合

下腹部から深部の腹筋が硬く突っ張ってふれる状態(小腹弦急)

※この目標に必ずしもこだわる必要はありません。
【臨床応用】 自律神経失調症・不眠症・発作性頻脈・夢精などで、気血不足・虚陽浮越を呈するものに使用します
添付文書