大柴胡湯 だいさいことう【第2類医薬品】
大柴胡湯
(だいさいことう)
15日分 5,100円 税込5610円 店頭にて
販売
大柴胡湯
(だいさいことう)
30日分 9,900円 税込10890円
●「大柴胡湯」は、漢方の古典といわれる中国の医書『傷寒論[ショウカンロン]』『金匱要略[キンキヨウリャク]』に収載されている薬方です。
●体力が充実して、脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく、便秘の傾向がある方の胃炎、常習便秘、高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛・便秘、神経症、肥満症に効果があります。

成分

成人1日の服用量3包(1包1.5g)中
大柴胡湯エキス(1/2量)・・・2,700mg
〔サイコ3.0g、ハンゲ2.0g、ショウキョウ・ダイオウ各0.5g、オウゴン・シャクヤク・タイソウ各1.5g、キジツ1.0gより抽出。〕
添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖を含有する。

効能

体力が充実して、脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく、便秘の傾向があるものの次の諸症:胃炎、常習便秘、高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛・便秘、神経症、肥満症

用法・用量

次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1回1包
15才未満7才以上・・・1回2/3包
7才未満4才以上・・・1回1/2包
4才未満・・・服用しないこと

大柴胡湯 中医学解説
【効能】 和解半表半裏・瀉下熱結・疏肝解欝・理気止嘔・清熱瀉下
【適応症】 発熱性疾患の経過にみられる、往来寒熱・心下部のつかえ・悪心・嘔吐・いらいら・口が苦いなどの半表半裏証(少陽病)に、腹部膨満感・腹痛・便秘あるいは下痢の裏熱(陽明病)をともなうものに用います。舌質は紅・舌苔は黄・脈は弦で有力。ゆううつ感・いらいら・怒りっぽい・不眠・顔面紅潮・目の充血・脇部が脹って苦しい・口が苦いなどの肝欝化火の症候に、悪心・嘔吐・上腹部膨満感・便秘などの胃気上逆をともなうものにも良く使用します。舌質は紅・舌苔は黄・脈は弦数あるいは沈弦。
【類方比較】 小柴胡湯:胸脇苦満も大柴胡湯より弱く便秘が無い人に使用します。
柴胡加竜骨牡蛎湯:胸脇苦満と動悸、精神症状を伴う場合に使用します。
茵陳蒿湯‥腹満し、裏熱と黄痘、尿赤渋の傾向がある人に使用します。
【解説】

柴胡・黄ゴン・大黄は、消炎、解熱、抗菌作用をもち、炎症をしずめます。(清熱)

柴胡・芍薬・大棗は、鎮静作用をもち、自律神経系の調整に働いて、いらいら、不安、ゆううつ感、緊張感などをしずめます。(疏肝解欝)

半夏・生姜は、中枢性、末梢性に強い制吐、鎮嘔作用をあらわし、悪心、嘔吐をとめ、(和胃止喝)枳実は、蠕動を強め、食道、幽門、胆道などの平滑筋けいれんによるジスキネジーを緩解し、通過をスムーズにします。(理気)

半夏・生姜も蠕動を調整し、柴胡・黄ゴン・大黄は、利胆作用をもちます。芍薬・大棗は、鎮痙、鎮痛に働き、滋養強壮作用により、体を栄養、滋潤します。大黄は、大腸性の瀉下作用により通便し、腸管内の毒素の吸収を防止します(瀉下)。枳実はこの効果を促進します。

【治療の
現場から】
腹部膨満感が強ければ、半夏厚朴湯を合方します
悪心、噂吐(水様物)が強ければ、小半夏加茂苓湯あるいは半夏厚朴湯を合方します
黄疸があれば、茵陳蒿湯を合方します。
炎症が強ければ、黄連解毒湯を合方します
加齢などにより、腎虚をともなうときは、六味丸を合方します
胸脇苦満が強い
便が硬い(便秘傾向)
季肋部(キロクブ)の苦悶感が強く、下腹部(小腹)の張りがある
※この目標に必ずしもこだわる必要はありません。
【使用上の注意】 陰虚、陰虚火旺のもの。虚弱者、胃腸の消化吸収の悪いものには用いません。
【臨床応用】 インフルエンザ・急性肝炎・慢性肝炎の急性化・胆のう炎・急性膵炎・腎盂炎・肋膜・大腸炎・中耳炎・咽頭炎などの発熱性疾患で、少陽陽明合病を呈するもの。あるいは、自律神経失調症・神経症・神経性胃炎・胃十二指腸潰瘍・胆石症・高血圧症などで、肝欝化火・胃気上逆を呈するものに使用します。
添付文書