コタロー 五淋散 第2類医薬品 の特徴

コタロー
五淋散エキス錠N
第2類医薬品
60錠 1,300円 税込1,430円 ご注文
コタロー
五淋散エキス錠N
第2類医薬品
150錠
取寄品
3,000円 税込3,300円 ご注文

『いたい・ちかい・のこる』 繰り返す排尿の悩みに

ちょっとしたかぜや、からだ(特に下半身)が冷えたり、疲れたとき、あるいは排尿を長時間我慢したことが引き金となって、昼夜を問わずトイレが近くなり、そのたびに耐えられない排尿痛があり、尿の色が濃いまたは濁っている、といったことが起こることがあります。
一般に女性に多いものですが、専門的な治療を受けてよくなっても、患部に不快感や残尿感がのこっていたり、すぐまた再発する場合も少なくありません。
五淋散エキス錠N「コタロー」は、このような泌尿器の炎症による症状をとるのに用いられる漢方薬です。

効能・効果

体力中等度のものの次の諸症:

排尿痛、頻尿、残尿感、尿のにごり

用法・用量

食前または食間に服用してください。

食間とは・・・食後2〜3時間を指します。

年齢 1回量 1日服用回数
大人(15歳以上) 5錠 3回
15歳未満7歳以上 4錠
7歳未満5歳以上 3錠
5歳未満 服用しないでください

 

〈用法・用量に関連する注意〉

小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。

成分・分量

(本剤15錠中)

ブクリョウ ・・・ 3.0g   シャクヤク ・・・ 1.0g   モクツウ ・・・ 1.5g
トウキ ・・・ 1.5g サンシシ ・・・ 1.0g カッセキ ・・・ 1.5g
オウゴン ・・・ 1.5g ジオウ ・・・ 1.5g シャゼンシ ・・・ 1.5g
カンゾウ ・・・ 1.5g タクシャ ・・・ 1.5g      

より抽出したエキス散3.36gを含有しています。
添加物としてカルメロースカルシウム、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、トウモロコシデンプン、乳糖水和物を含有しています。

使用上の注意

相談すること

1.次の人は服用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談してください
  • (1) 医師の治療を受けている人。
  • (2) 妊婦または妊娠していると思われる人。
  • (3) 胃腸が弱く下痢しやすい人。
  • (4) 高齢者。
  • (5) 次の症状のある人。
    むくみ
  • (6) 次の診断を受けた人。
    高血圧、心臓病、腎臓病
2.服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性がありますので、直ちに服用を中止し、添付文書を持って医師、薬剤師または登録販売者に相談してください
関係部位 症状
消化器 食欲不振、胃部不快感

まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。

症状の名称 症状
間質性肺炎 階段を上ったり、少し無理をしたりすると息切れがする・息苦しくなる、空せき、発熱等がみられ、これらが急にあらわれたり、持続したりする。
偽アルドステロン症、
ミオパチー
手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。
腸間膜静脈硬化症 長期服用により、腹痛、下痢、便秘、腹部膨満等が繰り返しあらわれる。
3. 服用後、次の症状があらわれることがありますので、このような症状の持続または増強が見られた場合には、服用を中止し、添付文書を持って医師、薬剤師または登録販売者に相談してください

下痢

4. 1ヵ月位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、添付文書を持って医師、薬剤師または登録販売者に相談してください
5. 長期連用する場合には、医師、薬剤師または登録販売者にご相談ください

『いたい・ちかい・のこる』繰り返す排尿の悩みに

女性を不安にさせる排尿のトラブル。
誰にも相談しにくい問題だから、できればそっと解決したい。
そんなデリケートなあなたをサポートする漢方薬です。

五淋散 (ごりんさん)


【処方コンセプト】尿トラブルのファーストチョイス。

排尿痛、残尿感、頻尿などで小便の色が濃く(黄赤色)、1回量が少ない方に用いる。

五淋散の適応症



◆五淋散の名前の由来は五種類の淋病(五淋)を治すところからきている。淋病とは頻尿・排尿痛・排尿の切迫した状態などを示す言葉で、性感染症の淋病とは異なる。五淋とは、石淋(尿路結石)・気淋(前立腺肥大、神経性頻尿)・膏淋(尿がクリーム、米のとぎ汁状になるもの)・労淋(過労からくる排尿異常)・熱淋(急性の尿路感染症)のことであり、五淋散は様々な尿のトラブルに対処することができる優れた処方である。


◆原典の『和剤局方』には「腎気不足し、膀胱に熱有り、水道通ぜず、淋瀝宜しからず、出ること少なく、起ること多く臍腹急痛し、蓄作時に発症し、労倦すれば即ち発するを治す。或は尿豆汁の如き、或は砂石の如く、或は冷淋膏の如く、或は熱淋便血するは並びて皆之を治す」とあり、様々なタイプの尿トラブルに用いていたことがうかがえる。


◆消炎作用、利尿作用、止血作用などを併せ持ち、細菌感染によって炎症が起こっているような場合にも、細菌が膀胱・尿路に残存しているようなもの(利尿作用により細菌を排泄)にも効果が期待できる。膀胱炎などで抗菌剤により細菌を駆逐できたものの、症状が残ってしまうようなケースにもよい。

【処方構成】11味

主薬は山梔子(サンシシ)と黄?(オウゴン)で、消炎・解熱・鎮静作用を持ち、黄?はさらに利尿作用なども持つ。芍薬(シャクヤク)・甘草(カンゾウ)・当帰(トウキ)の三薬は鎮痙・鎮痛効果によって排尿痛を緩解する。地黄(ジオウ)は清熱涼血に働き、止血の効果がある。芍薬・当帰・地黄は補血の効果を持つ。滑石(カッセキ)・沢瀉(タクシャ)・茯苓(ブクリョウ)・木通(モクツウ)・車前子(シャゼンシ)には、すべて消炎作用と利尿作用があり、炎症をしずめ尿を稀釈して尿路の刺激性を緩和し、かつ細菌を洗浄する効果がある。以上のように消炎・解熱・鎮静・鎮痛・止血・補血・利尿などの作用があり、尿路系の炎症に対するファーストチョイス処方となる。

五淋散の生薬構成
湿熱 情熱 利水 補気 補血 活血 配合生薬数
桂皮 附子 黄? 山梔子 茯苓 沢瀉 猪苓 白朮 車前子 木通 滑石 甘草 山薬 山茱萸 当帰 芍薬 地黄 阿膠 牡丹皮
五淋散 11
猪苓湯 5
五苓散 5
八味地黄丸 8
処方名 類方鑑別
五淋散 膀胱炎、尿道炎のファーストチョイス。無菌性で神経性のものにも。
猪苓湯 急性の膀胱炎。尿路結石、前立腺肥大症、腎炎の血尿タイプにも。
五苓散 腎炎、ネフローゼの浮腫。タンパク尿など炎症時には小柴胡湯と併用。
八味地黄丸 前立腺肥大症、糖尿病、老化による夜間の頻尿、精力減退にも。

添付文書