用い方 |
あせもには、葉を3枚ほどちぎり、水0.5リットルで煮出し、冷めた汁で患部を洗うようにします。
打撲、捻挫には、ビワの葉約30枚を水洗いして、1センチほどに刻み、水気をとってから広口びんに入れ、ホワイトリカーを葉が浸るまで注ぎ、2〜3週間おいてからこれをこし、脱脂綿に浸して患部にあてます。
その上から乾いたタオルなどをのせて、さらにカイロで暖めます。これは前もって作っておくとよいでしょう。
咳止め、暑気あたり、胃腸病には、葉2枚をちぎり、水0.4リットルを加えて煎じ、約2分の1の量まで煮詰め、適当なときに飲むようにします。
ビワ酒:疲労回復や食欲増進には、果実1キログラムを水洗いして、よく水気を切ってから、ホワイトリカー1.8リットルにグラニュー糖150グラムを加えて漬け込み、3〜6ヶ月後に、こしてビワ酒にします。ビワ酒は、1日3回20ミリリットル程度を飲みます。
ビワの種子、葉の成分には、青酸配糖体アミグダリン(ビタミンB17・約20PPMが含まれる)はガン治療薬に臨床応用されていて、腰痛、肩こり、冷え性、皮膚炎、高血圧、糖尿病、リウマチ、ガンのほか、血液をアルカリ性にする血液浄化作用があります。
また、ビワの葉の成分は精油、サポニン、ビタミンB17、ブドウ糖、クエン酸、タンニン糖質などです。 ビワの葉、花は、風邪にハチミツとビワ花を適量いれて15分くらい蒸してから食べると咳がとまり、咽が痛いときには、ビワ茶に塩を入れてうがいをします。
皮膚炎、火傷、水虫、捻挫、アトピーには、ビワの葉を水半量に煮詰めて、薬用アルコールに溶かして、直接性皮膚炎に効果があるとされます。
ビワの葉には殺菌力があり、この煎じ液を風呂にいれたビワ湯は現代病のアトピーに悩む人にも効果があるとされます。
ビワの仏教医学:3000年の歴史をもち古来から伝承されている、ビワの葉療法とは、緑の濃い厚手のビワの葉の光沢のある面を焦げない程度に火にあぶり、2枚合わせて10回ほどすり合わせて、1枚ずつ両手にもって熱いうちに皮膚を直接なでます。腹部やへそ下を6〜7分丹念にマッサージします。
これは、ビワ葉には、アミグダリンとエムルシンとが含有されていて、葉の表面を火であぶることにより、相反応して微量の青酸が発生して、それが皮膚を通して吸収されて、甚大な効果を発揮すると考えられています。
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